2月11日(日)より、スタートした豊中市のアントレプレナーシップは、「事業創出伴走型プログラム」をテーマとした全4回のワークショップ型講座で、参加学生は手と足を動かしながら起業に向けて事業作りを体験していきます。
今回は参加学生2名のインタビューをお届けします。
豊中市アントレプレナーシップ参加のきっかけやこの講座を通して考えている事業内容について、また起業への意欲などお話しを伺いました。
学生起業家に向けて。やりたかった事業プランの解像度がアップ
大阪大学 1年 吉岡優衣さん
Q.「豊中市アントレプレナーシップ」に参加したきっかけはなんですか?
-吉岡さん:「大学で起業部に所属していて、その先輩からの紹介で参加しました。もともと学生起業は選択肢のひとつとして考えていて、色々なイベントにも参加していますが、1日だけの単発が多く、この講座は長期的に学べるところが魅力的でした。実際に起業に必要な知識をインプットできる場はなかなかないですし、講師になんでもすぐに相談できるところも嬉しいです」
Q.もともと事業内容は決めていたのですか?
-吉岡さん:メンタルヘルスケアの領域に興味があり、ただそれをビジネスモデルにしていくとなると、既存のサービスもあり、どうやって差別化していくかなどが課題です。そもそも日本のメンタルヘルスケアの市場は狭く、たくさんの人が利用しているアメリカに比べて日本でのマネタイズ化はハードルが高いです。でも、マーケットは小さくても今後さらに必要になってくる領域だと思っているので、何か、新しいサービスが生み出したい、と考えています」
Q.起業部にも所属されて、起業に興味があったのはなぜですか?
-吉岡さん:選択肢のひとつとして「起業」があり、今は起業したい気持ちが大きいですが、3年後に自分の中で就活の方がベストだと思えば就職でもいいかなと考えています。でも、どんな起業家の方に聞いてもみなさん『学生のうちに起業した方がいい』とおっしゃるので、学生のうちに起業したいな、と思っています。すでに、若干焦りもあります(笑)」
Q.この講座を通して、起業への意欲は上がりましたか?
-吉岡さん:毎回の講座での学びによって、事業プランとしても解像度がぐっと上がりました。やりたい思いだけあってもカタチにはできないので、実際に講座で学び、アドバイスをいっぱいもらって、LPを作ってみたりして、現実味が出てきました。『これはできるかもしれない!』と思っています」
講座を通して起業が身近に。できたらいいな、から、「起業したい!」に
大阪大学 医学部医学科 有岡千夏さん
Q.豊中市のアントレプレナーシップに参加したきっかけはなんですか?
-有岡さん:「知り合いの紹介で参加しましたが、父親がサラリーマンから起業し、事業展開をしていることもあり、起業自体には興味がありました。ですが、今まで起業について考える機会は少なく、すぐに起業したいわけではないですし、『この事業で起業したい!』もなかったのですが、ゆくゆくは起業できたら。将来、人生が豊かになるかなと思います」
Q.実際に参加されて、講座を受けた感想を教えてください
-有岡さん:「こういった講座に初めて参加しましたが、このアントレプレナーシップは段階を踏んでしっかり教えてくれるので、とても学びの多い講座です。私は、第1回の講座から、なかなかしっくりこなくて事業内容を何回も変えています。多方面から顧客のことを考えて、事業者側のことも考えて、色々な人のことを考えても、ためになるサービスでもお金にならないと意味がない。こんなサービスあったら面白いのに、と思ってもなかなかカタチにするのは難しいです。この講座に参加して、事業についてビジネス観点で考えるようになりました。ちゃんとマネタイズ化して、ビジネスにしていくことは本当に難しい…そこも学びです」
Q.どんなサービスを考えていますか?
-有岡さん:「私が考えている事業は不妊治療領域のサービスです。現在、不妊で悩まれている方も多いですし、実際に不妊治療の外来を見学して興味を持ったこともあり、自分自身の未来に向けても“あったらいいな”と思うサービスを考えています。将来、産婦人科の医師を目指していることもあり、もともと産婦人科に特化した広い分野のサービスで、医者と患者さんの垣根を低くしていきたいと考えていました。ですが、既存のサービスがすでにあったり、マネタイズ化が難しかったりして、どんどん幅が狭まりましたが、そんな中で今のアイデアに辿り着きました」
Q.起業したい意欲は増えましたか?
-有岡さん:「すごく増えました。できたらいいな、から『起業したい!』に変わりました。将来の道を考えると、今すぐに起業は難しいけれど、なるべく早く起業できたらいいな、と今は思います」
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3月24日はDEMODAYの開催です!
今回インタビューを受けた2名も、それぞれが想いを込めてアイデアを考え、検証し、ブラッシュアップを重ねた事業/サービスの発表に挑みます。
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